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議会報告③

最後は土木費と教育費です。

<まちづくり推進事業費>

中央町の旧大辻医院跡地でオープンスペースの実証事業を行います。

そのことについて質問しました。

ゴールデンウィーク明けを目途に芝張りをし、その後プレハブを置いたりオープンに向けた作業を行い、7月から10月まで実証実験が行われます。

現在オンラインで会議が行われていて(私も参加しています)、廃校した学校の備品などを活用し、様々な工夫をした空間が出来上がる予定です。楽しみにしていてください。

さて、この実証実験が終了した後は、今後の活用の予定はありません。サトウビルも解体されましたが、その後の方向性は決まっておらず、現在、設立を予定しているまちづくり会社と意見交換をしているそうです。防火地域から準防火地域になったことで、木造住宅等建築の幅が広がりました。ただ、土地を所有している方々にアンケートをとったところ、「現状維持」と回答したかたが半数だったようで、今後のまちの在り方について、外部人材を登用して新たな街のビジョンを創出し具体的な動きをしていかないと、このままになってしまうのでは、と危惧するところです。

まちの居場所、サードプレイス、居心地のよいコミュニティなど、今までの中央町や商店街へのイメージを刷新し、新たな視点で取り組むことが必要だと思います。取組を注視していきます。

<ことばの教室>

来年度から海陽小学校にことばの教室ができます!今まで蘭東地区の子どもは、保護者同伴で放課後に蘭北小学校のことばの教室に通っていました。蘭東地区の児童数の推移を示し、蘭東地区でのことばの教室が必要だという質問を2020年6月にしました。

新年度の通級児童数は、みなと小が39人、蘭北小が40人、海陽小が32人の見込みで、先生も1名増えます。

また、地球岬小へはみなと小の教員が巡回して指導する取り組みが施行的に導入されます。

ひとりでも多くの子に支援が届くことを願っています。

<だんパラスキー場>

今年度は雪も多く、コロナ禍の影響により、売上が大変よかったようです。

市民団体との話し合いは、11月のシーズン券が発売してから行われており、協力して売上を向上させようとする姿勢が疑問であること、また、シーズンが終了後速やかに意見交換会を行うべきでは、と質しました。

答弁としては、「利用団体と連携して賑わい創出を行う姿勢に変わりはないこと」「5月に今シーズンの結果等に基づく意見交換会を実施する」でした。

存廃論議についてですが、平成29年度から始まっており、判断の指標が一貫せず、市の方針に翻弄されていると感じていましたので、そのことについて質問しました。

ちなみに、最初はH29~R1の様子を見てR2に判断する。利用者と売上増加したら存続、または、改善が見込まれたら存続の方向も検討、と言いました。

その後、「スケート場と1人当たりの税負担が同程度」が判断の基準とされ、そこにイニシャルコストや投資コストも含むべきという議論がされましたが、最後まで含めた数字を示すことなく、この基準は撤回。

その後財政負担の軽減が条件となりました。

そしてR4年に判断すると言っていましたが、集客効果も出てるから、最短でR2年度に判断すると言い、「このままいけば存続する」と期待を抱かせました。

その後、判断はR3年度以降、そして現在は、R4年度に公共施設全体の在り方を検討する中で、だんパラスキー場についても検討し判断する」となっています。

 

答弁としては「その時代時代、社会的背景に臨機応変に対応している」という言い訳に聞こえる内容でした。

判断としては次のシーズンで最後になると思います。

必死で取り組んでいただきたいと思います。

<環境科学館>

まず、現行館の展示品について質問しました。

公益性の高い活用であれば、引取できるようです。ただ、解体工事もあるので早い問合せが必要となります。

 

次に、今年の12月に環境科学館がオープンしますが、それまでの取組等について質問しました。

平成28年の3月の基本方針では利用想定人数を5万人としていますが、有料:無料は6:4だそうです。また、来年度中(12月から2022年3月まで)の利用想定人数は概ね1万人強程度を見込んでいるそうです。

さて、室蘭市の中学生以下の子どもは入場料が無料ですが、市外の子どもはかかります。しかも1歳以上からかかります。なぜ1歳にしたのかは根拠が示されませんでした。教育基本法でも幼児教育は3歳とされており、せめて3歳未満は無料にすべきだと思います。料金は5年に一度見直されるようなので、その際にはこの年齢についても見直しを求めました。

 

さて、新しい館に向けて新たに指定管理者が選定されます。その募集要項には「引継ぎ期間の研修等」という項目がありますが、準備行為については一切記載されておりません。プラネタリウムの現在の契約では、幼児向けの番組(神話や物語)しか含まれておらず、一般向けはありません。現在の科学館で上映されている番組は、機器のリース代に番組が含まれており、プロの作品が上映されております。とても素人が作れるようなものではありません。購入も含めて適切な対応を求めました。

 

また、チケットなど様々な作成があります。新しい館は、回数券や年間パスポートが新たにできます。

そういうものの準備についても一切記載されておらず、そもそも準備に何が必要なのかも不明です。

そして、その費用負担は誰がするのかも不明です。

港区のみなと科学館は、きちんと「開設準備業務委託契約」が結ばれており、オープニングイベントも含めた準備を指定管理者ができるようになっています。本来はそうあるべきだったのではないでしょうか。

明確な答弁が得られなかったので、次の質問で再度質問する予定です。